カラコンの安全性

おしゃれ用カラコンの安全性及び品質を確認する試験項目については、
米国では視力補正用コンタクトレンズと同様の確認が行われている実態が明らかとなった。
おしゃれ用カラコンについては、医療機器としての視力補正用コンタクトレンズと同様、
使用方法をみれば、眼の粘膜に直接接触するものであり
医療機器としての視力補正用コンタクトレンズが有する危険性(ハザード)の質の面において同様であると考えられる。
さらに、品質不良や着色剤に関する危険性(ハザード)が追加される。
以下、おしゃれ用カラコンの実態調査結果を踏まえ、眼障害を防止するために次の事項について提言する。
おしゃれ用カラコン使用による眼障害の実態では、
レンズの手入れ不足による角膜炎症、装用したまま就寝したことによる角膜障害が明らかとなり、
不適切な使用による危険性が店頭で説明されなかったことに起因すると考えられる感染症の発生等がみられた。
これらのことから、販売事業者は販売の責任を有する者を置くことによって、
販売時に購入者に対し、リスクを含めた適切な情報提供を行うべきであり、
こうした対応が担保される仕組み作りが必要である。

なお、インターネットを通じて販売されるものについても同様の情報提供が行われるようにすべきである。
適切な情報提供おしゃれ用カラコンの販売事業者が、
レンズの購入者に対して装用等に伴うリスクや適切な使用方法等について説明できるよう、
製造事業者や輸入事業者は販売事業者に対し、必要な情報提供を行うことが重要である。
説明を行う際に、当該説明の適切性を確保する観点から、
レンズの性状を正確に認識するためにおしゃれ用カラコンの仕様を適切に表示するとともに、
その仕様に適合したレンズが製造、輸入されるようにすべきである。
また、装用する使用者自らの注意を促す観点から、次の事項について表示する、
あるいは、取扱説明書に記載し添付すべきである。


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